肩こりは、首のつけ根や首すじ、背中あるいは肩にかけて凝り、張り、痛みなどを感じやすくなります。
場合によっては、吐き気や頭痛が現れるといった症状が出ることもあります。

肩こりの要因として、背中や首が緊張する姿勢で作業を行う、猫背などで普段から姿勢が悪い、運動不足、精神的ストレス、長時間連続して同じ姿勢を保っているなどが挙げられます。

肩こりだと診断するには、神経学的診察や問診、特に触診により、僧帽筋の圧痛、肩関節可動域などを確認する必要があります。

肩こりは、頚椎疾患、高血圧症、頭蓋内疾患、眼疾患、肩関節疾患、耳鼻咽喉疾患などを伴って現れる場合が多くあります。

肩こりの改善方法

肩こりの治療をする際は、筋肉の血流を改善して、緊張を緩和させるマッサージ療法や入浴、蒸しタオルなどで温める温熱療法、筋力を強化する運動療法を主に行います。
肩こりの原因となっている疾患が明らかになれば、その治療も同時に行います。

肩こりの予防方法

肩こり予防方法として、次のものが挙げられます。

正しい姿勢を保つ

猫背のように背骨が曲がり、頭が前に出れば、重心も前へ移ります。
机に座り前に首を曲げて、長時間仕事をする場合も、悪い姿勢を継続するよう形になります。
この時、正しい姿勢の場合と比較すると、首や肩の筋肉は負担が大きくなってしまいます。
背筋を普段から伸ばして、肩や首の筋肉をほぐすような姿勢を維持するように気をつけましょう。
また、作業を前かがみの姿勢で長時間行う場合は、時々休憩を入れて肩を動かしたり、首を回したりするなど、筋肉をほぐすように心がけましょう。

運動や気分転換を行う

運動で肩関節、頚椎を十分に動かして、肩周囲の筋力をつけましょう。
例えば、スポーツだと全身を動かす水泳やテニス、バレーボール、ヨガ、エアロビクスなどがお勧めです。
また、メンタルからくるストレスを緩和することで、肩こりを改善させる効果が期待できます。軽いウォーキングやジョギングなど、気分転換を行える運動を定期的に行いましょう。